※この記事にはExcel成分もPython成分も含まれておりません。
当WEBサイトではSwitchBot APIを用いていろいろやっており
これとか
これとか
で、日常生活にSwitchBotを大いに活用しています。
SwitchBotボットについて
数あるSwitchBot製品の中でも特に尖っているのが、SwitchBotボットで人間の指のかわりに物理的に「押す(引く)」動作をして、スマートホームの規格に対応していない機器を力業でアプリから操作できるようにする製品です。
我が家でも玄関照明の自動点灯に利用しています。

この製品の最大の難点は見ての通り、取り付けた様が果てしなくダサいという点です。また取り付けがスイッチの枠部分なのでボットのパワーにまけて、枠の方がスイッチから浮いてしまい押せなくなっていた事が何度かありました。
これをなんとかすべく3Dプリンターで専用のアタッチメントを作成しました。
SwitchBotボット用照明スイッチアタッチメント
完成品はこちらです。

当方、3Dプリンター初級者ですので、直線だけで構成されています。
カバープレートのおさまり部分のクリアランスを-1mm弱(つまりカバーより狭い幅)にすることで、カバーが取り付け枠にはまるときに外へ広がる方向に力がかかり、アタッチメントががっちり固定されます。両面テープなどの補強は不要です。
スイッチはJIMBOのよくあるやつ(シリーズ名不明)と、Panasonicのコスモワイドは現物で取り付け可能なのを確認しております。幅70mm高さ120mmのやつならいけると思います。なお、ボットの動作確認は押す方向のみで、引っ張る方向については、私の環境では利用していないので未確認です。
STL形式のファイルをページ下部でダウンロードできます。
使用方法
1.STLファイルをダウンロードして3Dプリンターで出力します。
ブリッジの部分はサポートを付けないでおくと、適度に荒れてボットを差し込んだときのグリップ力があがります。強度は必要ないので充填率を5%くらいにしたほうが軽くなりおすすめです。

2.スイッチからカバープレートを外します。
下に切り欠きがあるので、爪を引っかけて手前に引っ張るかマイナスドライバーで軽くこじると外れます。配線をどうこうしないので電気工事士の免許は不要です。

3.プレートをアタッチメントにはめ込みます。
裏面が面一になるようにします。

4.カバープレートを戻します。
カチッと音がするまでしっかりカバープレートを押し込みます。アタッチメントの方を押すとしっかりはまりません。カバープレートだけを押してください。

5.ボットを差し込みます。
ボットのアームがアタッチメントと干渉しない位置まで押し込みます。スイッチの端にボットの端を合わせるとちょうど良いです。

完成です。
SwitchBotアプリからボットを動作させて問題ないか確認します。

取り外す場合は、アタッチメントを引っ張るとカバープレートも外れるので、カバープレートだけを元に戻します。
STLダウンロード
次の4パターンのモデル詰め合わせZIPをダウンロードできます。

まとめ
見た目はほどほどに、動作の安定性は大幅に向上できました。もう少し枠を細くする、四隅のRをカバープレートに合わせるなど完成度を上げる余地はありそうです。
3Dプリンターはちょっと前までは、導入までのハードルが高く、運用にも手間がかかり素人お断りな雰囲気でしたが、最新の機種は紙のプリンターと大差ないレベルの扱いやすさになってきています。既製品には存在しない自分専用のパーツを簡単に作成できて、いろいろはかどります。
おわり。